自作塗装ブース[1] ファンの選定

(※このコンテンツはnoteで2019年に公開していたものを再編集したものです)

塗装ブースを自作するに当たって必要なのはざっくり「箱」と「ファン」という事になります。どちらかといえば問題になるのは「ファンをどうするか」というところに尽きるかと思います。

シロッコファンをどうするか

ダクト用のシロッコファンの選択基準は主に

  • Panasonicにするか、三菱にするか
  • ファン本体サイズ及び何Φのパイプを許容するか
  • 金属製か樹脂製か

ということになります。設置場所がつくれれば中間ダクトファンはいろいろな意味で最高であるのですが今回は除外します。

自作塗装ブースではコストパフォーマンスのよいFY-27BK7かFY-24BK6Kを使われてる方が多いようです。

大ざっぱですが、基本的に「ファンのサイズとパイプ径デカイほど排気力が高いし、余裕がでる」ものなので、例えばPanasonicであればFY-32クラス、三菱であればVD-20クラス(設置□約36cm)でダクト150Φともなればタミヤのツインファンの3倍程度(数値上)にすることは容易ですし、FY-27、VD-18クラスのものでも十分な性能を持ちます。

ただし、これらはほとんどのもので150Φの排気ダクトが必要となる事、また、シロッコファンのレイアウトを踏まえると、ファンの位置をフィルタの後方にする場合、手前の作業スペースを確保すると奥行きは500mmに近くなります。

そういった点が塗装ブース本体のサイズに対してギリギリである事から、FY-32クラス、150Φのものは全て選択から外しました。また、FY-24BK6Kは今回の箱に対してやや風量の上限が厳しいかな…?という事で除外しました。

よって、FY-27、VD-18クラスで100Φを使えるモデルか、FY-24かVD-15で高性能なクラスという事になります。

最終的に選考に残ったのは同じくらいの風量をもつ2モデル。

Panasonic FY-27BMS7
風量  190/280(弱強

Mitsubishi VD-15ZVC3
風量  85/160/280(急速運転)

※当初記載していたVD-15ZVC3は廃番になって現行機はVD-15ZVC5のようですが性能に変化はないようです。

※風量の数値はカタログスペックです。

FY-27BMS7は、VD-15ZVC5より安く、強弱運転があり280でも38db程度。スイッチも単純と、扱いやすさはこちらのほうが上です。金属製故に重い4.7kgというのが少々気がかりなポイントとなります。

VD-15ZVC5は、FY-24クラスのサイズかつ樹脂製なのでほぼ半分の2.4kgと軽く、DCモータによる風量安定運転がついているが、コスト的にやや高い。また、小径故に急速運転をすると43dbと比較すればややうるさいという欠点があります。

適当に探したレンジフードファンの強運転が44dbとあったので、まあそのくらいという感じでしょう。

momo
momo

……とてもなやましい……

ただ、最終的にコンパクト故に天板の開口部の位置がより理想に近くでき、DCモータによる風力マネジメントによって安定する事に期待しつつ、より軽量であるVD-15ZVC3(※2021年2月現行はVD-15ZVC5)を選択しました。

DCモーターって響きに釣られたとかいわない。

これに三菱純正の電源コード、配線用の電源コード、パナソニックの埋め込み用のスイッチとスイッチボックスを使って配線し、アルミフレキ(100Φ)と、定番のエアテックス・レッドサイクロン用の排気口アタッチメントを取り付けることになります。

ざっくりと必要な部品は下にリンクを貼っておきますのでご参考にどうぞ。

なお、壁から先なので電気工事士の資格は不要のはずですが、配線が失敗すると危険な作業でもありますので、ここに不安が残る方は引き返した方がよいかと思います。

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