ちょい持ちレザーバッグ

年末に2年ぶりに実家に帰ることができまして、レザークラフトを始めた話をしたら、叔母がレザクラを昔していて今は引退してるみたいな話をしていたら、たまたま年末の挨拶にきた叔母。せっかくだからとちょっと話して作品を見せたら「もう細かいの大変だし、作らないからさ、革、もっていきなよ」と。

叔母はなんだかんだ趣味人で凝り性で、都市部に行ったり、メーカーから取り寄せたりして集めてたらしい。

確かに革は…なんといっても高い。

大判があれば作れる作品もある…いただけるものはいただきたい…。

ただ、雪がふり、市街地は凍結の問題もあって伺うことはできないから、春以降かな…と思ったら、翌日、なんとわざわざ持ってきてくれました。

ほぼ半裁で羊が数枚、他に使いやすそうな牛革が数枚。車じゃなかったら絶対に持って帰れない量。

「まだいっぱいあるから。雪が溶けたら取りにおいで」といわれたので、春過ぎてコロナがまた納まった頃、まんまと取りに行きます。

さて、いそいそと持ち帰って。いただいた革はチェック…大きなカビなどはほぼなさそう。折り跡がついてしまったのは多少あるけど部分的。

紙筒とクラフト紙を急いで仕入れてまき直してストック。

その中から、去年、試作までつくったものの、革仕入れて作るとちょっと高いかな…と思って先延ばししていた作品を作ってみました。

名付けて「ちょい持ちレザーバッグ」です。

素材感と併せて「傷もスレも全てエイジング。その都度オイルアップで仕上げる」という仕上げです。

なので、トコ処理もコバ処理もなし。

今回、ベルトの切り出しのために1mのグリップ付きカッターガイドを購入しました。

ベルトは18mmで切り出した同じ革をそのままあつらえたもの。用途としては「財布と携帯、エコバッグくらいを入れてちょっとお出かけする」なので、ベルトそのものも強度は求めず、へにゃっとした感じが気に入ってます。

ウリ型ほどウリ感もなく、とはいえ角形バッグでもない。そんなゆるっとしたアーチのバッグに仕上がりました。

今回、ベルトの切り出しをどうするかで悩んで、定番なら専用のカッターなのですが、どうもアレうまく行く気がせず、手元にA2、A3の同型カッターマットがあったので、それを連結して長さを確保し、カットのために1mのグリップ付きカッターガイドを購入しました。

シンワ測定(Shinwa Sokutei) カット師EX 取手付 1m 65033

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これ、幅が広い事に加え、滑り止めも一列貼りなので本当に滑りにくく、めちゃ快適にカットできました。全体として1mm以下の誤差で70cmのベルトを切り出す事ができたかなーという感じです。片刃カッターと併せてつかえば断面もほぼ垂直に切り出せますから、長い直線カットの時にはちょっとオススメですね。

ただ長い+太い+グリップと、収納性はかなり悪いです。

さてこの作品、革が型紙ベースでもA3×3枚かプラスA4×1枚ほど必要で、売り物にはちょっと厳しいところがありますので販売の予定はありません。

お声がけいただければまずご相談はいたしますが、よほどオリジナルカラーで欲しい、などでなければ街中で買った方がリーズナブルに似たようなモノは打ってるかナーと思います。定番に近い形なのでレザー鞄屋さんにもあったりしますね。

初めて半裁からの切り出しになりましたが、このサイズ感で綺麗なところがどれくらいとれる革か、筋の向き、傷、汚れ、シワの入りなど、考慮するとなかなかどうしてバシっとはとれないものですね。

本革の製品が高いのは当たり前だな。と改めて実感しました。

次は子供のためのiPad入れるバッグかな。こっちもいただいた革から気に入ったものを選んでもらったのでそれから製作です。

割と大きめの作品なのでデザイン起こして型紙にして試作して。

デザインが起きなくて一日うなってましたが、楽しんでやります。

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