21アンタレスDC/23アンタレスDCMD用本革リールポーチを製作した話

手持ちのリールが増えたので、21アンタレスDC/23アンタレスDCMD用に本革リールポーチを作り足しました。

今回は前回の図面からもうちょっと手を入れようとおもってた部分を引き直した仕様。その製作記録となります。

製作記録

図面起こし

図面は前回の図面を流用しつつ、余裕がありすぎるところを絞り、かつ側面をストレートカットから、リールの形状に合わせた絞り込み形状に変えました。

前のバージョンは前のバージョンで入れやすいのですが、もう少し包み込む感じが欲しいので、合わせ縫いが立体になるように型紙を調整。

若干設計の甘いところはありましたがまあまあ問題なし。

切り出し、焼き印、縫い上げから仕上げ

いつも通りプリントアウトして、革に貼り付けて切り出し。

今回は目打ちは菱目ではなく一目の丸目打ち(いわゆる千枚通しでもない「ストレート構造の角用の丸穴目打ち」)を使いました。

この一目の丸目打ちを使うと切り出しの角がないため、合わせ縫いをするときに糸が被らないことでどうしても目立ちやすい「切れ目」が目立つことがなくなります。本来の使い方としては重ね縫いしたときの下側の革一枚に通す穴とか、菱目の端穴とか、曲線の出入りなんかにつかうと、やはり切れ目ができず、綺麗に仕上がります。

岡製作所さんでお願いした一本ですが、これメチャクチャ便利すぎるんで、このためだけに岡製作所さんから買ってもいいくらいオススメです。

切り出しが終わったら今回は折角なので焼き印。革をゆったり濡らしてプレスで凹凸がつくようにして、大形ハンダゴテで加熱した焼き印を押しつけます。あんまりテストしないでやったら強すぎてやや熱が入りすぎ。焦げました。悲しい。焦げ印。

スレッドはMeisiのポリ糸。オレンジとミントグリーンで悩んで、ミントグリーンに。縒りがほぐれる事なく、蝋引きなのに蝋引き感もなく、凄く扱いやすくていいんですよね。Meisiの糸はちょっとお高めですがなかなかいい糸です。六花のスレッドも扱いやすい。どちらもちょっと高めのスレッドですが色もバリエーション豊富ですし、品質もよいのでオススメ。

レザーのチョコレートブラウンと相まってチョコミントっぽいしあがり。自作グッズは一般商品では使いにくいスレッドを使えるので、基本的には糸は遊び。

あとは仕上げ作業をしたら完成です。

完成写真

結構いいかんじに仕上がったなーと自画自賛しつつ、縫い目に関してはちょっと作業が難しいなーと思いました。

革の合わせのところの曲線がおそらく行けてないのと、曲面の頂点の部分に幅0.5mm、深さ1.5mmくらいの逃がしV字の切れ目を掘っておくべきでしたね。難しい。やってみないとわからない。

とはいえ、基本的にはいいできなので、折角なのでスレッドの色を変えてもう一つつくってもいいかなーなんて思ってます。

久々に革細工の手作業を繰り返してますが楽しいですねぇ。やっぱり。

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