マシュマロへのお返し:自作塗装ブースについて

塗装ブースのコンテンツについて、素敵なマシュマロをいただきました。

文字数が間に合わないかなと思いまして、こちらでのご返答とさせていただきました。

こちらこそはじめまして。つたない記事を読んでいただきましてありがとうございます。

シニアになっても楽しめる趣味、しかもF-1のメタルキットとは実にカッコイイ! いいですねぇ。

確かにその場合「筆塗りに移る」ということは考えられないですし、でも、ネロブースは困るだろうなというはわかります。MDFですら持てあましています(笑)

ネロブースは使っていれば手放しがたい、素晴らしいものから、それをご家族様の事も考えて入れ替えたのは英断だと思います。

さて、ネロブースタイプの傾斜清流板の左右を開けた、とのことですが、仰るとおり「吸えばなんでもいい」んです。

うまいこといってるならそれで全く問題ないです。変な話ですが、塗装ブース自体もそれで楽しむおもちゃみたいなもんです(笑)

ちなみに、全く邪道ではなく、むしろ考え方はおそらく王道です。

というのも、キッチンの家庭用レンジフードを見たら一目瞭然で、四方あけるのは恐らく「正解のひとつ」なんですね。その時にポイントになるのは、吸気口の面積が増えることによるファンのパワーとのバランス、吸い込むものの特性。それらが見合っていれば問題ない、と考えます。

レンジフードの場合、吸い込む対象は(ざっくりと)直下で加熱、また熱源があり、(レンジフードに向かう)上昇気流の傾向がある”気化した油や臭気などの混合した空気”で、キッチンという比較的広い空間の中で求められるのは、勝手に上がってきたものを「なるべく広く吸い込む」と言うことになります。そのための整流板なので4辺開口は理想です。

ただし、塗装ブースの整流板はエアブラシの直の吹き返しを避けるため、基本的には吹きつけ方向から角度をつけた傾斜整流板ですよね。斜めの整流板の左右に開けると開口面積が増えてしまいますし、当然左右からも吸い込んでしまいますから、吸い込み力はファンの設置位置により近い方が強く、遠くなれば弱くと、どうしてもグラデーションのように強弱がつくと思います。

(想像ではありますが)ネロブースが上下開口なのは、ファンを上に設置するという前提で構造を考えていくと、下側に行くほどファンから遠くなりますから、下方の塗料粉末を吸い上げるに十分な吸い込み力が必要で、左右が開口することによる損失を避けているようにも思います。

と、考えると、奥面設置で吸い出す場合には、重い塗料粉末を「吸い上げる」力は上設置よりは必要ないので、(おそらく)左右が空いていてもあまり大きな問題はないはずです。

ただ、若干ファンのパワーは小さめなので、開口部の調整はしてもいいかもしれません。段ボールの整流板仮組みなら段ボールで調整できますね。ただ、見た目の気持ちの問題がなければ整流板は段ボールでも全然いいと思います。

また、整流板より奥側の空間をできるだけ狭く、ブースの奥側のカドは斜めに加工すると、効率性が上がるかなと思います。(いわゆる整流効果を見込めます)

でも、加工していて模型を作らなかったら意味がないので(笑)、満足できていれば問題ないです!

フィルタも利用していただいているとのことで、フィルタの性能がいいだけにすぐ目詰まりして手間はかかりますが、本当によく回収してくれるフィルタだと思います。

これからも、塗装ライフ楽しんでください!

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