自作塗装ブース[6] 性能的な話

(※このコンテンツはnoteで2019年に公開していたものを再編集したものです)

さて、皆さま気になるのは性能的な話だと思います。

よく見かけるティッシュ法で調べてみました。

ただし、ティッシュ法は銘柄やスイートスポットかどうかなど、条件が極めて異なる事、気室の設計で風の動きが違うことで吹き返しの有無など、別の条件の参考にはならないので「本当に参考程度」だと思います。

その点はご注意ください。

ダクトを設置した上でザックリなので参考程度となりますが、枚数は貼り付けるイチにより25〜29枚程度でした。

使ったファン、VD-15ZVC3(現行品はVD-15ZVC5)の風量スペックは急速で280m3/hとなります。

まず参考にさせて頂いたあららさんの13式は同様のテストで55枚ということです。

13式自作塗装ブース完成発表!

あららさんの13式は圧倒的な静圧の強さやメインファンで503m3/hとスペック上のデータでも比較にならない最大風量の他、スムーズな排気のための補機がついている事が特徴で、叶わないのは当たり前。むしろ半分までたどり着けているだけでも優秀だな!という印象です。

自作ファンではGoogleヒット率の高いこちらが同様のテストをされてます。

では、このような結果を書かれています。(FY-27BK7使用 強350m3/h 弱240m3/h)

  • Mr.スーパーブース 12枚
  • 自作ブース 風量弱  30枚
  • 自作ブース 風量強  55枚

弱よりもスペックは高いのに吸引枚数は少ない結果になっていますが、これは

  • ファンが直後縦置きなのか上乗せなのか
  • 開口面積という構造の差
  • フィルタによる吸引力低下の差

からきているのかな、と予測しています。

やはりファンから開口部の距離が遠い・開口面積が広い・フィルタの目が細かい(0.3マイクロメートル対応)という理由が重なると響いていると思います。

Mr.スーパーブース(115m3/h)よりは流石に余裕がありますね。サイトによってはスーパーブースは数枚という事もあるようなので、設置環境やどこに吸わせたか(スーパーブースは構造からしてもスイートスポットが狭い)にも関係するかもしれません。

また、こちらのサイトではタミヤのペインティングブースⅡについてテストされてます。

テストの結果は10枚ということなので、タミヤのブースの2倍を目指すという当初目標はクリアしたと言えます。

選択した機種は間違ってなかったようです。

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テスト運用感

ガンダムマーカーエアブラシシステムでテストしてみましたが、ブースの中で吹くようにすればミストなどは全く問題なしでした。

スーパーブースフィルタには色が変わる程度にしっかりと付着しており、整流版へは僅かに付着があるものの溶剤を染みこませたティッシュでサッと拭けば良い程度です。

また、ミストもファン前フィルタ(フィルタレット)で回収しているようで、フィルタに色がかなりついていました。はがして見てもファン本体には見た感じ色はついていませんでした。

フィルタレットはその目の細かさからサフを吹いたりするとおそらく一回で吸引力低下起こしそうなので、整流版にキッチンフード用のフィルタをつけてキャッチャーにするか、クレオスのフィルタ裏側につけてプレフィルタとしての吹き返し等の影響については後日テストしてみようかと思います。

溶剤臭のテストとして、ラッカー溶剤をそのまま吹いてみましたが、ほとんど臭ってる感じはないですね。吹いたあとフィルタに鼻を近づければ臭いますが乾燥すれば大丈夫で、しっかりと吸い込んで排出してくれているようです。

また、スプレー対応もチェックしてみました。今手元にある、使いそうなのはプレミアムトップコートくらいかな?ということで、プレミアムトップコートも吹いてみました。

元々水性スプレー系の臭いが強いのもあってフィルタについた部分の臭いは吹きつけ位置でもほのかに香ります。が、ミストが停滞している事は無く、スっと吸い込まれて消えていきます。

ブースの内側であればおおよそ問題が無いという感じですね。ただスプレーはその距離感考えると、部品に近づけてしっとり吹くプレミアムトップコートに限るかな?という気もします。このあたりは作業空間の問題なので、もう少しブースのフィルタ前の庫内を広げれば…といったところです。

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