ゴリゴリに遊んでるとどうしてもドリフトしてしまうアナログスティック。修理費用はコントローラー買えるくらいの値段。素直に買い換えて、フリマサービスに不具合品として流すという手が今のベターな交換方法かなと思います。
が、折角なので、TMRにスティックに換装してみよう。ということで、やってみました。
ハンダ工作キットまで含めてイチから全部揃えて
★なお、大前提としてコントローラーキャリブレーションが必要になるので、何らかのパソコンが必要となりますので、その点ご注意ください。ない場合は交換サービスを展開しているところにお願いしましょう。
購入したもの
TMRアナログスティックユニット
定番のGuliKitのTMRです。調整可能か固定式かは好みでいいかなと思いますが、折角なら調整式を買いたいところですね。
はんだごて&こて先&はんだごて置き
これが無ければ始まりません。ここでケチると基盤壊す可能性があるので、温度設定ができるタイプ、かつ、温度の戻りがいいものを選びました。その選択肢だとPX-280がベスト。小手先もそのままでも問題ないですが、直角があると取り付けの時に楽かなと思いました。
コテ置きはないとダメです。危ない。
小手先は標準でもいいと思いましたが、こちらがあると便利そうです。ピンに対して垂直に添えられるタイプの先端になります。最後の半田付け作業で便利ですね。
加熱機能付きはんだ吸い取り器
今回の神アイテムはこちらです。これがないとはじまらないといっていいレベル。
作業動画でははんだごてで暖めてとってる事が多いかと思いますが、ド素人にはすすめられない。
絶対に買ってください。なお、先端は1.2mmの一番穴の小さいものを使います。
基盤固定器具
はんだ作業をするときに固定器具で固定します。圧倒的に楽ですね。
ハンダ、フラックス、その他
ハンダはよくわからないのでよさそうなやつ。低融点はんだから選べば特に問題無いのかなと思います。
フラックスは動画で「使う」とあったので使ってます。なんかいいかんじにしてくれる液体らしい。
基盤やスルーホールにのこったハンダを掃除するのに必要なハンダ吸い取り線。
無洗浄フラックスでもペタペタ感は残るので、お掃除に無水エタノール。IPAとかクリーナーでもいいんですが、日常でも便利で安全安心な無水エタノール。
作業マットはあったほうがいいです。なんだかんだハンダも飛び散りますし、コテが転がっても被害がでにくいです。大きめのほうをおすすめ。シリコンなので汚れにくく、工作作業なら何でも使えるのであると便利。
ここで怪談
コントローラー2個分くらいかかってます。ハッハッハ。
… … …
作業(写真とりわすれてる)
コントローラーを分解して基盤アプローチまで進める
ここまでは特に問題ないと思います。誰でもやれる。私でもやれた。作業は動画等を参考にしてください。大雑把説明すると
- 黒い部品を外す
- L1/R1を外す
- 下部、L1/R1の隠れてたネジをとる
- 本体をガバっと開ける
- 電池のソケットを抜く
- リボンケーブル全部を抜く
- 下についている部品のリボンケーブルとパーツはポロりするので注意(構造をかくにんしておくこと)
- 黒い電池ケースの真ん中のネジをとる
以上です。特殊ネジは一つも無いので、小さめのプラスドライバーで全部できます。
戻し方で難しいところはありませんが、コントローラーの分解をやったことがない人は、とりあえずリボンケーブルを抜く前の写真をしっかり撮っておいてください。
基盤から振動モーターの配線を外す(ハンダ作業)
ここが最初のハンダ作業になりますが、ここはあまり難しくないです。温度は300度〜330度くらいが多少何かあってもダメージが小さく済むので楽かなと思います。
並びは上から「黄・緑・黒・赤」でしたが、同じかどうかはわかりませんので、最初に写真を撮っておいてください。戻すときに困ります。
フラックスをペタペタして、ケーブルをピンセットなどでつまみながら基盤からケーブル部分のハンダをちょいと溶かせば直ぐに取れます。これを外すと基盤がグリップから離せますので、放したら基盤固定具につけて、元のハンダを掃除しておきます。加熱しすぎるくらいなら残ってるほうがマシなのでほどほどで十分です。
とったら、基盤を撮った本体側の写真を撮っておきます。手順事に写真を撮っておくのがベストです。
はんだトルゾーでピンのハンダを吸い上げる
こんな感じで作業台にセットして、基盤手前の丸いハンダの部分を全部溶かして除去します。
ここが今回の作業のキモです。ここではんだトルゾーが役に立ちます。むしろトルゾーなしでやろうとか考えるのはやめたほうがいいレベルです。
まず、トルゾーの先端を一番小さい1.2mmに差し替えてください。最初からついてるサイズだとちょっと大きめですね。ハンダとのアタリも悪いので、最小サイズに差し替えてからコンセントに差して温度を上げておきます。
一連の作業はこうです。
- フラックスを塗る
- トルゾーの吸い込みレバーを押し込む
- トルゾーの穴に少しだけ手持ちの低融点ハンダを溶かす
- ソケットの足をトルゾーに差し込んで軽くグリグリ
- だいたい10秒くらいでとけます
- 密着させてボタンを押してリリース
- ソケット足の左右の穴がぬけてればOK
- やってぬけなければ残ってないか確認
これを全ピンにやります。注意すべきポイントは「はんだトルゾーの加熱温度は450度と高いのであまり長い時間当てない」ということと、吸い込む(リリース)ボタンを押す時に綺麗に密着させることでしょうか。斜めになってると吸い込み力がたりない可能性もあります。
全部吸い取り終わってもソケットの足が基盤の穴と同じくらいのサイズ感なので、ポトっと落ちたりはしません。僅かに残ってるハンダで固着してる場合もありますので、どうせ使わないアナログユニットならペンチでグリっと抜いてもいいです。
私はそうしました。使わないから。
なお、ピン側から押すと足が折れて地獄を見るのでやめましょう。
全部抜き終わったら、スルーホール(基盤の穴)周辺にハンダが残ってたらちょいちょいとお掃除しておきます。穴塞がってなければOKですし、おそらく、今回の作業で抜けたのなら穴塞がってることはまずないです。
終わったらエタノールで清掃しておきましょう。
ユニット取り付け作業
まず、キッチリとTMRユニットを差し込みます。ここで斜めになってたりすると操作感に影響が出ますので、いろんな確度から見て水平に差し込めてる事を確認してください。スカスカって事は無いと思いますが、動くようなら何かで仮固定しておいてください。
差し込めたら基盤を固定具にセットして、一つ一つ、僅かなハンダで穴が塞がる程度にハンダ付けします。
はんだ付けのコツは下の動画でも見てください。
全部のソケットが半田付けし終わったら、仮組みの動作チェックに入ります。
動作チェック
ある程度まで戻せば動作チェックできます。振動モーターの半田付けをする前に動作チェックしておきましょう。
- 基盤を元の位置に収め、リボンケーブルのうち、左右と奥の幅広を差す
- 電池のケーブルを差す
これで基本的な動作は確認できます。
コントローラーチェッカーのサイトか、PS5本体の何かゲームを立ち上げて、動きが出ない方がないか確認します。丁寧にやってれば大丈夫だと思うのですが、接触不良で動作しない場合もありますので、動きがおかしかったら、半田付けの状態をチェックして、不安なところはトルゾーで吸い上げてから再度作業をしてください。
熱で基盤を壊してしまっていた場合はお悔やみ申し上げます。
動作チェックが終わったらモーターのケーブルをハンダ付け
ちょっと細かいので作業しにくいですが、最初と同じ形で、モーターのラインを基盤にはんだ付けし、動作確認をしてください。こちらはPS5につないでやるほうがわかりやすいかもです。
キャリブレーションをして完了!
振動モーターの稼働確認が終わったら、全ての接続を確認してから、コントローラーを元の状態に戻せば工作工程は完了です。
PCでコントローラーのキャリブレーションサイト(officialもありますが私はここのサイト(https://controllertest.io/ja/)を使いました。どこのサイトを使うかは自己責任です)で、キャリブレーションデータを書き込んで終わりです。
… … …
最後に所感
ハンダ作業を伴う、道具がしっかりと必要な作業のため、不慣れな人にはいろんな意味で手軽ではないが、やって楽しい作業ではありました
正直なところ、やった後でも「手軽に交換できるのでやってみてね!」とは言いがたいです。不器用な人には向かないと思いますし、1台しかコントローラが必要ないのであれば、全部の予算を使ってDualsense EdgeとTMRセンサー搭載のスティックユニットを買うほうがずっと手軽です。
が、やってみると作業としては楽しいです。自分で修理ができるとわかれば、うちの場合はコントローラーも3台あるので修理する前提にできますし、それなら器具の準備も悪くないな、と。投下予算を考えると娯楽に近い作業ではありますねw
ということで、DualSenseのTMR換装を検討してる人の何かの参考になればよし、です。












